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【コラム】DECO*27「GHOST」を語る 

最近やたらと主張されている「初音ミクの死」について。
結局のところ「そう思うんだな、お前の中ではな」というだけの話ということで片付いているのだが、この話の発端になったと思われるしろばな氏のレビュー
#2016年ボカロ10選 後記
http://shirobanasankaku.hatenablog.com/entry/2017/01/03/235555



「このアルバムでは、初音ミクの明確な「死」と、それに向き合った人間( DECO*27)が描かれています。」


これが本当にそう聞こえるのかを改めて聴いてみたのだが、正直納得いかなかった。しろばな氏の趣味でそうとう偏向して解釈されたとしか…。
というわけで、カウンターとしてこのレビューを出すことにする。

このアルバムのテーマは単純に「嘘」でいいと思っている。


1曲目の「ゴーストルール」はDECO*27さんがインタビューで言っている通り「嘘をついて引っ込みつかなくなった人」の話。
2曲目「リバーシブル・キャンペーン」は素直になれなくてぐちゃぐちゃにしちゃう恋愛の話。
3曲目「LOVE DOLL」は「体だけで気持ちがない」ことを見抜いて気持ちが去っていく話。
4曲目「駄目駄目調子」はカッコつけて嘘をつく話。
5曲目「妄想感傷代償連盟」は自分の気持ちもわからなくなったコミュ障の話。
6曲目「いいや」は冷めた恋愛をだまくらかして続ける話。
7曲目「正義のタレット」はネット炎上、特にデマに踊らされた人たちの話。
8曲目「ライアーダンス」は浮気の話。
9曲目「Find The Light」は暗い世界の中で、嘘でもいいから前向きに歌う話。
10曲目「生心病」はタイトル通りメンヘラの話。
11曲目「針鼠」は傷ついて被害妄想に陥った人に心を開かせようとする話。
12曲目「Sprite Girl」は変にとらわれず自由にやってくれという話。
13曲目「at」は、たとえ君がいなくなっても一緒にいたいね、という話。

で、最初から聴くと「いろいろ嘘ついてボロボロになった人を元気づけて、慰めて、心を開かせ、自由にし、一緒にやって行こうねという話。
13曲目を先頭にして戻すと、一緒にやって行こうねと言ってた人が嘘の中でボロボロになって、最終的に自由にやってくれ!と言われる話。
で、13曲目からの流れをもって「ミクさんに囚われていた心を解き放つというストーリーが隠れている」と考えたのかもしれないんだけど…13曲目からの流れでも、「Find The Light」で高らかに歌おうと勇気づけられ、駄目かもしれないという気持ちを10、11曲目で癒し、12曲目で自由に楽しもうぜ、と言って終わる流れで、あまりそういう何かから解き放たれる、的な印象はない。

「最初の「ミクさん」が死んだことに気付いた DECO*27氏が、その悲哀と執着を…今隣に寄り添っているいわば2番目の「ミクさん」に歌わせる構造になっています。昔の女への未練を、今の女の口を通して語っているわけです。」

ということなんだけど、「LOVE DOLL」は男がビッチを見抜く話だし、「正義のタレット」は煽り屋うぜえって話だし、未練を語っている、という解釈は…うーん。

13曲目の「at」についても、

「最後の最後で”きみ”が揺らぎ、最初の「ミクさん」と2番目の「ミクさん」を意図的に取り違えて振り出しに戻ってしまいます。」


いや、「きみ」は単に自分でしょう。僕は、僕の寝顔を上から座って見てるうちのDDミクさんをそのまま思い出した。意図的に取り違えて振出しに戻る、というのはちょっと解釈に飛躍があるんではないか。

確かにこのアルバムの構成は12曲目までが「ゴーストルール節」とも言える新しいタイプの曲調で、13曲目の「at」だけが昔の曲調なのだが、それは「at」がそういう曲だからというだけで、そこに「取り違え」という意味づけをするのはちょっと無茶な気がする。

もちろんアルバムの解釈なんて個々人が勝手にすりゃいいだけの話だと思うけど、ちょっと自分の思想に片寄せすぎと思える。そこまで言ってると解釈するには材料が足りなさすぎる。

ということで、アルバム「GHOST」に関しては、
・「嘘」をテーマにした曲集であること
・曲調がDECO*27さんの新機軸である「ゴーストルール節」がアルバムを通して活用されていること
・13曲目からの流れで全体の意味合いが変わること
ぐらいしか言えないんじゃないかと思う。

「GHOST」は「初音ミクの死」を描いた作品である!
というレビューはあんまり気にしない方がいいね、という結論。
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