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【レポ】VOCACON 「ボカロの未来予想 延長戦」 超概要文字起こし 

あまりにも興味深い話が尽きず、深夜イベントで最大の人数と熱気を集めた「ボカロの未来予想 延長戦」。
聞き取れたレベルで内容を忘れないうちに文字起こししてみました。

ブレイク入る前の前半はスマホで、後半をノートPCで起こしたので内容の粒度に大幅に差があり、前半の初期の初期あたりの内容は拾えてません。申し訳ありません…。

【更新履歴】
10/31 タイトルが間違っていたので「ボカロ未来予想」に直しました。
最初の書き起こし項目部分の発言者「後藤さん」についての明確な記載がなかったので修正。
自動視聴として「カラオケの採点機構」が説としてあるという後藤さんのコメントが抜けていたので追記。
「ミクさんがいるのかいないのか」の話とミクさんの「初期の形」についての話が混ざっていたので分割修正。
「ミクさんが好きな理由」のデPの発言について誤解を生む記載だった箇所を修正。
「VocaListener(ぼかりす)について」のデPの発言について誤解を生む記載だった箇所を修正。
「延長戦感想」のF岡さんの発言についてはっきりしない記載だった箇所を修正。

他発見された誤字脱字を修正。







・今後のミクライブはどうなるか、後藤さんの「言われなければわからないレベル」とは何か
 産総研 後藤さん(以降「後」):ライブの仕組みを知らない人が「生身の人間と見分けがつかない」レベルでのライブ。
 (現状のディラッドは「映像であるがそれっぽく見える」ことを前提として盛り上がっている部分がどうしても残るが、それがまったくない状態。)
 この「見分けのつかない状況」は10年後には必ず起こる。

・「将来の話」で、機械による自動視聴はすでにランキングとして生まれているのではないかという話
 後:ランキングという形式ではないが、カラオケの採点が機械による自動視聴ではないか、という説がある。(視聴する側に人間がいない。完全に機械がただ聴いてるだけ。)ランキングは人間の行動を追って分析しただけなので、人間の後追いになっている。
 デッドボールP(以降「デ」):作曲には規則性や流行などのお約束があり、人間のオリジナリティーの発揮できる範囲は限られている。すでに十分機械的に作っていると言えるのではないか。

・「ボーカロイド」が子供の憧れの職業になる?
 デ:憧れの職業になるためには対象が幸せにならなければならない。ミクを幸せにするのは俺たちファンの仕事だ。(拍手)
 野尻さん(以降「尻」):将来的に職業が金をもうけるではなく「やりたいことをやって役に立つ」ことになるかもしれない。

・PPAPは音楽なのか映像なのか。映像と音楽について。 
 デ:映像がつくと音楽はそれに隷属する。ライブの生演奏している姿については厳密に言うと映像であり、あれを見せない形が音楽だが、あの姿も含めて音楽と考える、これは甘えであるという認識をしている。
 後:「演奏している人の映像」は音楽の一部である、という考え方がその認識を支えているのではないか。
 デ:音楽コンテンツとしては、ライブの演奏している人はやはり映像であって、見せない形でのものが純粋な音楽コンテンツである。
 後:演奏を見せないミュージカルはどうか。完全に舞台側の映像に音楽を隷属させているが、役者も歌っているので複雑。

・ミクさんて「いる」のか「いない」のか。
 デ:いるよ!

・ミクさんの初期の形について
 デ:初期のボカロPによって形作られたものがあり、それが「初音ミク」として存在している。「わしらが作った」w

・Otomaniaさんとミクさん
 Otomaniaさん(以後「O」):Ievan Polkkaは自分が火をつけただけ。(尻:これがニコニコ技術部を生んだ。)
 ミクを使ったのはおもちゃとして。変な曲を歌わせていたら知人の知人から「聴かせて」といわれたので、外に出せるものを作った。
 それを仲間内で共有したら受けたので、みんなに見せたらどうか、とニコニコに上げたら火がついた。

・ミクさんが好きな理由。
 デ:V2音源のピーキーさ。突き抜けたよさを発揮する瞬間がすばらしい。V3/V4は悪くもないが極端に良くもならない。作曲するには便利なのかもしれないが、音源としてのV2のよさは失われてしまったところがある。
 尻:無垢な歌い方がいい。(デ:わざと平坦に歌わせることもできる、それが無垢な歌い方につながるのではないか。)

・VocaListener(ぼかりす)について
 ぼかりすで人間らしく歌えるようにはなったが、あれでは「ミクらしくなくなってしまう」ということが理解されてしまった。
 O:技術開発は「やりたい手段を用意する」という意味で制限するべきではない。
 後:手作業で人間らしい歌い方をするミク楽曲が登場していたので「そういう方向性を追求できる技術」として開発し、タイミングも見計らって提供した。
 デ:ボカロはボカロとしての表現をするものであること、また当時歌い手の隆盛により「仮歌化」が危惧されたタイミングであったため、その方向性を促進するものとして拒否反応があった。
 後:元は声のモーションキャプチャーではなく、「ミク曲のデータをリンレンに食わせるとそのとおり歌わず調整が必要」というソフトウェアとしての未熟さを埋めるための、移植用の技術として作ったが、モーションキャプチャーとしての機能で大きな反響を受けた。この技術の未熟さは乗り越えるべき課題であるという強い認識。
 O:楽器ごとに鳴りがバラバラなのはよくあることだったので、この部分については実務家としてはほとんど気にしていなかった。
 後:人間らしく歌わせたい、という一方で反論もあり、それが技術者としてコメントする前に製作者や聴取者側で議論が進んでいった。
 デ:新技術が出た後に「こっちが正しい」と固定化されてしまうのが怖い。(新技術が必ずしも正しく唯一の方法であるとは限らないから。)
 後:新技術を取り入れた人たちも、さらに追加の新技術が出た場合に、既存の確立したものの破壊を生む場合拒否することもある、というのが大変興味深い話。

・延長戦について(聴き専ラジオが中継にきていた)
 ねずもずさん:演奏家、技術者、視聴者が床に座って酒飲んでガード下げながら話している状況というのが大変興味深い。
 しかも白熱している。各ロビー会場で窓が曇ってるのはここだけ。

====
ここで会場が人であふれ熱中症が起きそうな危険な状態になったので、空気入れ替えのため休憩、いったん全員5階から外に避難。
えんとつ効果で階段を伝って外へ吹き上がって外に出て行く熱い空気。
休憩後は扇風機導入。少し人の入りも少なくなったが、議論が進むにつれて人が増える。
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・10年経って濃いファンがそのままいついているだけになっていないか。世代交代はおきているのか。
後:確実に増えてはいっている。新しい人も来ている。
オーディエンス:ライブでは最近来た人もよく見る。特に海外は10代の新規層が顕著。

・音楽の圧縮について
デ:情報伝達が圧縮されていく中で、ボカロが鍵になるんじゃないかという話。
後:人間の情報の入手速度はどんどん速くなる。普段作品を2倍速で見ている人がいて、外に行くと音楽や映像の速度が半分になっているのが気持ち悪く感じている。
デ:音楽について、日本の歌は拍数あたりの情報量が薄いので、圧縮しやすいのではないか。
ほほほさん:俳句では文字数で情報が圧縮されている。
後:受け手側の知識や記憶を利用して圧縮している。(ある単語や表現の示すものやそれに関する知識を理解することを前提として語ることで言葉を圧縮して情報伝達ができるという話。昼の公演でも語られていた。)暗号と同じようなコードブック的なものをお互いが持てば圧縮できる。
F岡さん:間合いや余韻といった「空白」を利用して情報をつたえることについては。
デ:海外では情報空白を埋める方向性、日本は空白を美とみなす方向性がある。
後:空白で情報を伝えるのは相手の時間リソースを食うものであり、それによって大きな情報を伝えなければならない。
デ:結果として情報伝達という意味で効率的な方向に進み、日本の「余白の美」は消えないだろうか?
後:短くする人がいる一方で、長くしようとする人も出てくる。短いものを作ろうとすると、それだけ相手とのコミュニケーションによる共有が必要。それがない相手には通用しない、つまり共有情報の少ない異文化相手にグローバル化できない。そのため長くしようとする人が必ず出る。
デ:SNSで情報が簡単に共有できるようになっている今、グローバル化もできないか。
後:人間の脳のキャパシティもあり全世界の人間への展開が難しい。各コミュニティで理解される短いパートをつなげた結果長いものが出来上がる、という形になるかもしれない。

・動画サイトによる認識共有について
後:過去の情報も含めて認識共有が可能で、後から来た人にも伝えられるため大変便利である。

・脳波のクロック数を上げる話
涼さん:脳波のクロックを上げると1分が10分にできるかも
後:全音源を1つのクラウドにまとめて人間に詰め込むとする。この音源の速度を上げていくとどこまで耐えられる?
デ:今の人間は10倍まで耐えられる、でも将来は20倍までいけるかもしれない。こうやってだんだんBPMがあがっていく?
後:ボトルネックは「人間の口の発声速度」にあるので、ボカロを使うと高速化できる。
あしやまさん:情報伝達と「音楽鑑賞」は違うのではないか。情報伝達速度の遅さを鑑賞しないのか。
デ:わざとゆっくりする、というのもカウンターとして出てくるだろう。一方で情報伝達速度を上げたものも出てくる。

・2~3年後のボカロのライブについて
めぐむさん:昔の曲ばっかりやってるとマンネリだし、新曲ばっかりだとついていけない人が出る。
尻P:知ってる曲があるっていうのが大事だとは思うが、新陳代謝が必要。
デ:ゲーセンの状況に似ており、ボカロの曲が古参に占領され、新規が入れない。新規の人に聞いてもらうのは作家であるPの役目だが、それを怠っているところがある。結局は「金と人気」がすべてであり、それをもたらさない少数派の新規は切り捨てられる。お金儲けできる仕組み作っちゃったデPの責任ではある。

・お金儲けと宣伝について
お金もうけないとライブができない。技術を宣伝したいけど再生されない。
デ:再生されるための努力が必要であり、それがないということは技術の展開も難しい。
後:技術を作ることしかできない技術屋にとっては、広めてくれる人、必要としてくれる人にマッチングする必要があり、マッチングの努力は必要。ただし既存の技術を置き換え広めるためには、今までのことができたうえで、その上をカバーしなくてはいけない。

・ミク以外のボカロはミクを超えられないのか。
尻:ミクはいろんなものが重なって大ヒットした。同じようなことはまず起きないのではないか。
後:同じようなことは起きうるが、ミク現象を超える新しい技術や衝撃、組み合わせが必要で、それに必要な技術、アイディアがない。
技術に貢献したいという思いを引き出せればいいが、引き出し方が判明していない。それが起きると信じてアイディアを出すしかない。
尻:sincy、ではやっぱり聞いてもらえない。
オーディエンス:知名度が足りなくて聞いてもらえないというのもある。
尻:知名度を上げるにはヒット曲が必要。
後:やはり衝撃をもって受け止められる何か、文化的・技術的ななんらかの飛躍となるものが必要になる。
ありらいおんさん(以降「あ」):中国では中国語ボカロ・ルオテンイがアイドルになっていて、ミクはそんなに使われていない。人気は初音ミクを超えている。
後:文化圏が変わると「過去に衝撃を受けていない」ので同様の衝撃を与えることが可能である。
あ:ルオテンイは歌ってみたが広まっておらず、引用展開による爆発発展がなされていない。
デ:0から1を生み出したのがミク。1から2になったのが他のものというのが現状なので、同様には受け止められない。
  音声合成という文脈では「ミク」がいるので超えられないのではないか?
ゆーまさん:「歌う」以外で何かアイディアはありそうか?
後:今その決定的なアイディアは不明である。あったらできている。
デ:将来が楽しみ。

・「延長戦」感想
F岡さん:後藤さんは相変わらず。そしてこういう話では必ずミクの話になる。
デッドボールP:参加者のつもりだったのにパネリストになるとは。カンパよろしくお願いしますw
野尻さん:未来が気になる、という話だと必ずSF作家が引っ張り出される。古典のSFの方が実現の難しさを知らず、結果性能がいい話になる。SFは夢ばっかり語ってちゃダメなんじゃないか。そして未来は予測できない、だから面白い。
後藤さん:(立ち上がり)ボカロ界隈は楽曲製作者のみならず、聴衆も当事者として話を聞き、前向きに討論に参加し、新しい技術に目を向けようとし、技術者を招聘して話を聞こうとしている。このような性質は海外ではまず見られないので他の研究者からうらやましがられる。主体的に「どうなるんだ」「どうしたらいいんだ」という考え方をしている人たちがたくさんいて、技術や界隈に貢献しようとしている態度がすばらしい。そしてこのセッションを実現したVOCALENDARに盛大な感謝と拍手を。(拍手)

・三本締め
といえばキヨくん。全力の三本締めでお開き。

この後2時過ぎぐらいまで誰かしらしゃべってたけど、さすがに2時半になったら人もまばらに。
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