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【レポート】MikuExpo2016 North America Tour in Mexico City レポート 

「みらいのねいろ」でボーカロイドコンサートが開催され、大変な盛り上がりを見せたメキシコ。この地で大規模ライブ開催チームによるライブコンサートツアー「Miku Expo」の公演が開催されると決まった時、私は遠征を決意した。あれだけの盛り上がりを見せたメキシコでライブをやったらどんなことになるのか。それをこの目で見たかった。
結果、ラテンアメリカの熱気を感じ、地球の裏側に多くの仲間を見つけることができた。

ホール
今回の会場、プラザ・コンデサはZepp Sapporoよりも狭いライブハウスで、日本開催のライブよりずっと近くでミクさんを見られた。しかしながらフロアはまっ平らであり、背が低いファンには厳しい環境だった。音響は日本のライブハウスと比べていい方で、音割れさせずにしっかりと音圧が載っていた。

構成
基本的には日本ツアーと変わらず、一部変更があったのはこの4つぐらいか。
・ルカの曲が海外で人気の「Just Be Friends」
・地元枠のスペイン語曲として「Sharing the World」のスペイン語版
・amanaguchi作曲の「miku」追加
・MCのスペイン語化
スペイン語は日本語と同じく子音と母音がセットになる言語なので、MCは聞き取りやすかったらしく好評だったが、「Sharing the World」は微妙だった。この曲は英語版が完成されており、日本語版ですら低評価なのでしかたないところがある。何故スペイン語枠がこれなのか。「ミクマンボ」を何故本枠で入れなかったのか…。

歓声と表情
今回のメキシコでのライブを特徴づけるのは、何と言ってもその大歓声だ。
2012年の台湾公演では、観客が一緒になって歌うのが印象的で、今回の公演でもとてもうまく歌う人もいれば、頑張って耳で聞き取った歌詞をたどたどしくつぶやく人までいろいろいた。しかしそれを上回る、会場全体から発せられる大歓声は、今まで経験したことのないものだった。
1000人を超える人々が、全員の最大の声量で声を挙げている。妥協の一切ない叫び。この歓声は音割れ寸前の演奏すらかき消さんばかりの勢いだった。全体的に女性の黄色い声が響き、男性もそれにつられて高い声での「フォーゥ!」という声が多かったが、感極まった男性による「うぉおおおああああ!」という低い雄たけびも上がっていた。
また、ファンたちの表情も見逃せなかった。壇上のボカロキャラの姿を、心から楽しむ表情は、見ていて幸せになるものだった。
メキシコのファンたちは、それだけ、ミクさんのライブを心待ちにしてくれていた。それをこの大歓声と表情で表してくれたのである。

独自のコール

特に4日夜のライブにおいては、開始前から大変な盛り上がりで、舞台上に何かあると大歓声の後にミクコールがあがり、しまいには誰かが挙げた歓声をきっかけに大歓声とミクコールが上がる、という状況だった。そんな中で、サッカーの応援をもじったミクコールがいくつか出され、アンコールのタイミングでも使われた。印象に残っている(というか内容が分かったもの)は以下の2つ。
・ 「オーレーオレオレオレー!ミークー!ミークー!」
日本でもおなじみのこのサッカーの掛け声。ミクコールだけでは気持ちがはやりすぎてスピードが上がりすぎる一方、こちらは安定してコールされていた。4日夜のアンコールでのミクコール、またライブ後の盛り上がりでかけられていた。
・「我々はミクを聞く、我々はミクを感じ、ミクはそこにいる!」
これもサッカーのコールをもじったもののようだが、4日夜だけでなく5日昼公演でも一部ファンによってかけられていたことから、おそらく彼らが考案して仕掛けたものと考えられる。
こうした独自のコールからは、ミクさんのライブを「舶来のもの」とせず、自分たちのものとして盛り上げていきたい、という思いを強く感じた。

モッシュ
今回のメキシコのライブでは、酸欠になりそうな高密度のモッシュを経験した。ステージに向かって満員電車もかくやという密度で詰めていて、満足にペンライトを振れない。いつもの調子で振ると前の人の頭にぶつけたり後ろの人のライトとかち合ったりするので、思い切り両手を挙げてそこでピコピコやるしかない状態だった。それでも私の体験した5日昼公演はましだったらしく、もっとも盛り上がった4日夜のモッシュはペンライトを振るどころの騒ぎではない状況だったという。
日本のミクさんライブの場合、そもそも他人にあそこまで密着して騒ぐということはあまりなく、前列でもペンライトはしっかり振れる。個人的にはあれぐらい空間があいてたほうが好きなのだが…。
なお、5日昼は後方PA席周りはガラガラになっていて、余裕でヲタ芸を打てる程だったという。それはそれでやってみたかったが、まぁそれはそれ・・・。

ウェーブのリズム感
これはとても意外だったのだが、サイリウムのウェーブと曲のリズムが全く合っておらず少しずつずれていっていた。なので曲に合わせて振ってると周囲と大変ズレる。
5日昼にリズムに合わせて振っていたら、周囲も「このハッピはちまきしてる奴は本場の人間だ」と理解してくれたのか、僕に合わせてくれたので、単純にどうしたらいいのかよくわかっていなかったのかもしれない。

肩車
これは日本では、転倒した際に非常に危険なのと、後ろの人の視界を阻害する、ということでNG扱いなのだが、後方で女性や子供を肩車している人々がちらほらと見られた。それだけ見たいという思いが強かったと思うのだが、こういうことをしたくなるようなまっ平らな場所でやるよりも、やはり傾斜のある会場でやるか、舞台をかなり高くして後方からでも見えるようにした方がいいだろう。

来場者層の違い

一番最初に発表されあっという間に完売となった4日夜公演と、4日昼公演に続く2回目の追加公演となり最後までチケットが売れ残った5日昼公演では、来場者にだいぶ違いがあった。
4日夜公演はまさに「筋金入り」のファンがあつまっていたようで、開演30分前から声援が続き、閉演後もずっと歓声をあげていた。一方で5日昼公演は会場前は三々五々話をしながら開演を待ち、ダブルアンコールも静かで、閉演後もお互いに話しながらあっさり帰っていくという感じだった。前列の方でも落としたものをやたら気にする、スマホでの撮影に勤しむ、舞台ではなく周囲をやたらと気にするという人が多く、ペンライトを振るにも難しいところがあった。後ろから見てもスマホを掲げている人が明らかに多かったようだ。
どちらがどう、というわけではなく、いろんなタイプの人がミクさんのライブを目にした、というのはいいことである。

その他開演前~閉演までの話

・ビール売りならぬコーラ売り
開演前、店員さんが「フレスコーフレスコー」といいながらコーラの入ったお盆をかかげて会場を歩く。モッシュに備えてギチギチに構えている人たちの中にも突入してくるんだからすごい。群衆の中を、にょっきり生えた腕とコーラのお盆が移動していく姿は面白かった。確かに、ライブ直前にのどを潤すにはとても便利である。
・「ミクサン、アナタガ、ダイスキデス!」
5日昼公演でかかった、現地の方のたどたどしい日本語での声。日本語なのでごく限られた人にしか理解されなかったようだが、日本人としてうれしかった。
・「Nooooooo!!」
「これが最後の曲です」に続く、日本版の「えーっ」のスペイン語版。「えーっ」ではなくスペイン語の「Nooooo!!」のところに、メキシコのファンの愛を感じた。
・「シーッ」
ダブルアンコールで、ミクさんが「静かに」と言ってるのに声を出す人々にしっかりと反応するファンが、日本人の間でも評価されていた。
でも弾き始めた時の「うわあああっ」という歓声は、黙って聴いてるだけよりも味が出ていた気がする。

謎のサイン攻め

今回、PA席のそばでメキシコファンの様子をうかがい、最後にいつもの三本締めを執り行った日本人ファンたちが、閉演後に現地ファンからのサイン攻めに遭っていた。
実のところ、
1.はるばる日本から来たファンと写真を撮ってついでにサインももらおう!
という人たちに加えて、
2.PA席の近くで独自のチャントをしている彼らはスタッフに違いない!
さらに
3.なんかサインしてるから有名人なんだろう!
という流れで、日本から来ただけのただのおっさんたちがサインをねだられていたようだ。

ハッピはちまきの「本場ヲタ」への扱い

同じ日本人でもハッピはちまきで後から駆けつけた僕には、写真はねだられてもサインが欲しいとは言われなかった。5日昼公演の時に、輪の中にいた日本人に「お前も入れ!」と引き込まれ、その後は「こいつも日本人関係者か!」という形でサインを求められることになった。これはこのハッピはちまきセットが販売された、2011年開催の「初音ミクライブパーティー2011 in Tokyo」の時も同じで、海外からの遠征組の方に写真を一緒に撮って欲しいとねだられている。
5日昼公演の時は隣にいた人が英語が話せたことで、その人を介して周囲のファンと会話ができたが、4日夜公演の時に話しかけてくれた少女は本当にスペイン語しか話せず、こちらも会話の手段が思いつかず交流に失敗。非常に残念な思いをした。
遠征に参加する時、特に地元の言葉を全く知らない欧米系の国に行く時は、必ずペンとメモ帳を持って行きましょう!書いてもらえれば翻訳ソフトである程度何とかなります。

露天商
開場前後には、会場前の広場から会場そばの公園に至るまで、無許可グッズを扱う露天商が大量に集まっていた。台湾ではペンライトを扱う商人がちらほら見られたが、メキシコでは帽子、人形、Tシャツ、ポスターなどありとあらゆるグッズを扱う商人が集まり、フリーマーケットのような状況になっていた。
日本でもこの手の無許可グッズはゲーセンのクレーンゲームに置いてあったりするし、コミックマーケットで売られている同人誌も無許可のものはゴロゴロあるので、こうしたものが堂々と売られてることについてはとやかくは言えないところがある。こうした露天商の形で見ないのは、
・日本では公共の場での露天商そのものが許可制で、しかも許可はめったに降りない。隅っこで一人二人ならともかく、公園や広場を埋め尽くすようなことをしていると、警察に通報されて散らされる
・露天商は歴史的にヤクザの管理下にあって、勝手にやるとヤクザがやってきて「場所代」を取り立てに来るのでおいそれとできない
というところがあるのだと思う。
この場にはクリプトンの社長である伊藤さんもいて、その気になれば一掃できたのかもしれないが、あえて黙認の立場を取ったようだ。

まとめ
ライブ開演前の熱い声援を聞いて「地球のほぼ裏側にこんなに熱いファンが…」と感動したものの、開演後のすさまじい声援に、日本人として負けていられない、と自分も全力を出すことになり、感傷に浸っていられなくなった。そうしているうち、もはや日本人ファンとしてのメンツもどうでもよくなり、ただひたすら、全力で楽しんでいた。楽しいものをみんなと一緒に全力で楽しむ、という原点を、メキシコのファンから教わったようだった。
日本には「○○のせいでボーカロイドの人気は廃れた」と文句をつける連中や、つい2、3年前は「もはや見る価値もない」とケチつけてた癖に手のひら返しの賞賛のコメントをするような連中がいて、僕はそういう「文句をつける俺らは偉い!」みたいな奴らには憤りを感じていた。でも、メキシコのファンたちの熱く純粋な気持ちを受けて、そんな連中の主張は気にするだけ無駄だ、と気づいた。
自分はボカロ曲を楽しんでいる。ボカロ曲を楽しんで作っているPがいて、ボカロ曲を楽しんでいるファンがいる。それなら「将来的に」なんて余計なことは考えず、そうしたファンやPたちと一緒に全力で今を楽しめばいい。ラテンの熱気は、ファンとして大切なことを教えてくれた。
また、遠征全体を通して、とても多くのファンたちと交流をし、つながることができた。
3日の観光ツアーからずっとお世話になったanimediaのデイビッドさん、観光ツアーの通訳アンヘルさん、遺跡で会った後チケット交換までつきあってくれたルイスさん、#HoraMikuのファンミーティングでお会いしたみなさん、ライブ閉演後に撮影してくれたファン、頑張って話しかけようとしてくれた少女、5日昼公演でお話できた現地ファンのみなさん、多くのファンの皆さんのお世話になり、また仲良くなることができた。思い切って渡航しなければこのつながりがなかったかもしれない、と思うと、本当に行ってよかった。
みなさん、本当にありがとうございます!
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