スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【コラム】楽曲・小説「千本桜」から超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」を読む 

ボカロクラスタと言っても、僕はいわゆる「聴き専」、つまり楽曲を聴いて楽しむタイプ。「千本桜」も曲は知っていても小説のほうは読んだこともない…。
ということでこのたび、発行されている小説「千本桜」4巻を読破。まだ完結していないので明らかになっていない部分があるものの、この本の内容からわかる範囲で「今昔饗宴千本桜」を読んでいこうと思います。
なおこの記事は、小説「千本桜」の内容に関して、超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」読むのに必要な、公式サイトに記載のない情報を含んでいます。知るとお話がつまらなくなるような核心部分には一切触れておらず、「今昔饗宴千本桜」からも類推できる内容なので影響はないと思われますが、読む前に小説「千本桜」の内容を一切知りたくない、という方は、読後に読むことをお勧めします。



楽曲「千本桜」について

小説「千本桜」は、ボーカロイド楽曲「千本桜」のミュージックビデオのキャラクターデザインを行った「一斗まる」さんにより執筆されている小説で、楽曲のイメージをモチーフとした小説になっています。
その元楽曲である「千本桜」の歌詞ですが、その歌詞の意味ははっきりとしていません。使われている単語から「憲法9条だ自衛隊だ安保だと騒がしい日本の状況を揶揄している」だの「大日本帝国的侵略思想の復活を煽るものだ」、あるいはもっと深い哲学的メッセージを読み取ろうとしているものもありますが、はっきりと読み取れる内容はありません。
「大正ロマン文化の雰囲気をひたすら詰め込んだだけ」という話もあります。


「大正100年」の世界

第三次世界大戦が勃発し、各国が戦争状態にありますが、戦争中に「大正兇変(たいしょうきょうへん)」と呼ばれる自然災害が発生、以降「影憑(かげつき)」と呼ばれる新生物?による人間の捕食が開始されました。結果、「影憑」への対抗のため世界大戦は休戦状態にあります。
世界各地に「影憑」の力を弱めることのできる「ご神木」が存在し、人間は「ご神木」の効力の及ぶ狭い範囲に城壁を築いて暮らしています。このご神木が倒されるとその場所で人間が生きていくことができなくなるので、これを守っています。
「千本桜」は軍事国家「大日本帝國」の首都「桜京」の「ご神木」です。ただしこの「ご神木」の影響下であっても、闇を媒体として「影憑」が出てくるので、夜間は外に出歩けないほど危険になっています。
「影憑」は通常の人間では対抗できないほど強く、「神憑(かみつき)」という特殊体質の人間(半ば人外)しかわたりあえません。軍は現状「影憑」に対抗するための戦闘組織で、「神憑」により構成されています。「神憑」にも強い人と弱い人がいて、弱い人は「影憑」に倒され、食べられてしまうこともあります。
人の命を直接的に守る組織でもあることから、「大日本帝國」では軍が権勢を振るっています。また激減した人口の回復、および戦闘員としての「神憑」を増やすため、「産めよ増やせよ」的な政策が取られています。
また文化・技術水準的には19世紀末~20世紀前半の水準まで後退しており、人々の意識(家族感、結婚感など)もその時代の水準になっています。


オープニングの海斗と未來

「今昔~」のオープニングに登場した青音海斗(※1)はこの対「影憑」の戦闘組織の隊長であり、初音未來は海斗の部隊の隊員ですが、他の隊員(鏡音鈴、錬)同様、海斗の家に引き取られる形で生活しているため、未來は彼を「兄様」と呼んでいます。(※2)
何か黒いのと戦っていますが、あれが「影憑」になります。びよっと伸びて広がって串刺しにする攻撃、あれと似たような攻撃を小説版でもやってます。状況としては「パトロール中に千本桜付近で「影憑」を発見し戦闘を開始した、という感じになると思います。
海斗の武器は刀で、「影憑」を一刀両断できます。一方で未來の武器は「桜大幣」というあのピンク色のフサフサで、あれで「祓う」ことで「影憑」を問答無用で消滅させることができる、という強力なものですが、射程がすさまじく短距離な上、本人がそれほど体力的に強くないので、単体では、あまり強力な戦闘員とは言いがたいところがあります。
小説「千本桜」は、「あまり勉強のできない普通の女子中学生・初音未來が、異世界である大正100年の世界に飛ばされ、その世界での『初音未來』として扱われる」ところから始まります。元の「初音未來」は「冷静沈着で勉強もできるがあまり感情を表に出さない」という性格で、素直で感情も普通に表す「飛ばされてきた未來」とは性格が全く違います。また、「飛ばされてきた未來」は時々謎の記憶(元の未來の記憶?)を思い出します。このことから、オープニングの未來は「飛ばされてきた未來」、小説「千本桜」の主人公である未來、とわかります。


千本桜の枯死と転生

「今昔~」にあったのと同じように「千本桜」は一度枯死し、再生しています。またその時の事件以降、「千本桜」をつかさどる姫とそれを守る者たちは転生するようになり、転生先で「千本桜」を守るために再会し、戦っています。なので佐藤四郎兵衛忠信に転生して青龍と戦ったのも、転生の1ターンと解釈できます。
ただ、小説「千本桜」での転生の条件が
・転生が始まったのは「神代」が終わった後
・転生前の「初回」は白狐ではない
・人の体をよりどころとして転生する(超歌舞伎に登場する佐藤四郎兵衛忠信は「義経千本桜」を考慮すると人間ではなく源九郎狐)
という筋書きになっているので当てはまりが悪いです。
スピンオフとして別のお話と考えてもいいのですが…「白狐のターンだけ例外だった」と考えたほうが面白そうです。
また、転生であるとおり、「美玖姫」の武器は「桜大幣」です。リーチは恐ろしく短いですが莫大なダメージを与えます。
一度青龍が近くに来た時に大ダメージを与えることに成功していますが(青龍がやぶれかぶれになる直前)、やはり本人は弱くリーチも短いので、青龍に遠距離から炎を当てられると勝ち目はありません。


襲ってきた青龍は「影憑」なのか

青龍は「影憑」ではなさそうです。
「桜大幣」は当てれば「影憑」を消滅させる能力を持っていますが、青龍は感電して墜落しただけです。
転生先の敵がかならず「影憑」である、という記述はないので、単に東から攻めてきた何か、というだけのことのようです。


まとめると…

・ご神木である「千本桜」をつかさどる姫がいて、その姫を守る者が現れ、戦いの末敗れた。その後姫と守る者は転生を繰り返しご神木を守ることに(小説「千本桜」)

・転生先で「美玖姫」と「白狐」に。東から青龍に攻め込まれ、敗北。(「今昔饗宴千本桜・神代」)

・1000年後に「白狐」は「源九郎狐」として、また「佐藤忠信」として転生する。青龍戦に備えてキーアイテム「初音の鼓」を取り戻す。(「義経千本桜・狐忠信」)

・取り戻した「初音の鼓」で「美玖姫」に過去を思い出させ、再度襲ってきた青龍と戦闘、相打ちとなるも「あまたの人の言の葉」の力を得て桜の再生に成功。(「今昔饗宴千本桜・平安」)

・大正100年の世界にて「美玖姫」は「初音未來」に転生。「千本桜」のふもとで「影憑」と戦闘中、「白狐」の転生先(正確には桜を守る者の転生先)の海斗が倒され、そのことで青龍戦の記憶が呼び戻される。(「今昔饗宴千本桜・オープニング」)

と言う形で話がつながっていくのかなぁ、と思います。

(※1) 「青」の字が違うのですが、環境によって表示できない文字なのでこの字で代用します。
(※2) 実はこの場面では軍人としては「兄様」呼びすべきではないのですが、未來の心情から「兄様」と呼んでいるようです。本来どう呼ぶべきか…はネタバレになるので小説をご覧ください。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://bukko3.blog33.fc2.com/tb.php/952-64a226b0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。