【コラム】世界ボーカロイド大会に行ってきた3:掛川茶 

※この記事以降しばらくの間は、画像認証つきでコメント記入を受け付けます。スパムが減らない場合はまた閉鎖するかもしれません。

世界ボーカロイド大会参加の考察シリーズ、まずは世界ボーカロイド大会・ボカロ列車で振舞われた掛川茶についてレビューしてみたいと思う。
…ボーカロイド大会の考察でいきなりお茶か、と思われるかもしれないが、記憶を引き出しやすいように時系列で書くというだけでござる。
このお茶については列車内で詳しい説明がなかったので、皆さんの参考になれば。



煎茶は気候が似通った日本国内で、似たようなつくり方で作られている。そのため、そもそも全然違う気候で育てた茶葉で作られた紅茶や中国茶、産地の高度や製法そのものが地域によって差がある台湾茶と比べて味の差は少ない。
とはいえ地域差はあり、味と香りのバランスや、甘みや苦味の強さや後味などに違いが出てくる。

「色の静岡」と言われる静岡茶だが、僕個人の感想で言えば、宇治よりも静岡の方は香りの量は上だと思う。入れた瞬間から周囲をものすごい勢いでお茶の香りで満たすのは静岡茶だけだ。
一方、静岡茶は味はなかなか出ない。じっくり入れると少しずつ出てくるのだが、味としては「いつもの」緑茶の味がするし、ちょっと置いておくと雑味も出てくる。味が強くないのでにおいや味の強いもの、例えば食事やあんころもち、おしること一緒に食べるのはお勧めできない。干菓子や、あん菓子でも最中や水ようかんのように風味を主張しないものと一緒にいただくのがいいと思う。

さて「静岡茶」と一口に言ってしまっているが、実は県内の産地によってこれまた少しずつだが差がある。例えば掛川のお隣・袋井のお茶は静岡茶の特徴がとても強く出たお茶で、ほとんどが香りで占められている。飲んだ時に物足りなさを感じるほどだが、入れた時の香りの豊かさは他に類を見ない。
金谷から大井川をさかのぼった上流にある「川根地区」の川根茶は、静岡茶の代表と呼ばれる茶だが、静岡茶の中でも味の出るお茶で、お茶らしいさわやかな風味を楽しめる。味の強いあんこ系の菓子にも負けないので、汎用性から静岡茶の代表となっているのだろう。

今回、ボカロ列車内で試飲と販売がおこなわれた掛川茶の産地を見ると、「掛川市八坂」とある。地図で調べると、東の金谷との間を隔てる山中。掛川市の山沿いのエリアと言うことで「掛川茶」という名前になっているのだろう。
この掛川茶は袋井に近く、水にティーバッグを入れて色がつくまで振り回しただけにもかかわらず、キャップをあけたとたんからさわやかな香りが広がる。そして静岡茶らしく、味は中々出ない…頑張って振ってるとだんだん出てくる。この味もいわゆる日本茶らしい、ほっとする味だ。
ただし、これとまいたけ炊き込みご飯を食べたら、炊き込みご飯の味と香りに負けてしまうだろう。味も悪くなく香りがすばらしいお茶だけに、一緒に食べる物でかき消してしまうのはもったいない。
このボカロ列車では、セットで「海老芋最中」という海老芋をかたどった最中が一緒に配られていたが、これが掛川茶の香りを生かしつつ甘さを残すすばらしいマッチング。さすがお茶どころ、地元のお茶に合ったお菓子が開発されるんだろう。

掛川茶は静岡茶のなかでも香りのいいお茶。味は浸出時間を変えてお好みで。お茶請けはどちらかというとしっとりとした、味の強くないものを。最中、ねりきり、きみしぐれあたりが最高。夏場は水ようかんもあり。饅頭や団子、すあま、あられ、パイナップルケーキ、ドライフルーツあたりになると、お茶請けの味が強すぎて厳しい。
洋菓子との相性は…残念ながら最悪だと思う。生クリームや卵系の味が主張しまくってお茶の香りを消し去り、香りを補充しようとお茶を補給しても味が強くないので洗い流せない。洋菓子にもお茶にも残念なので、洋菓子は別に紅茶を入れて、掛川茶には和菓子を用意してあげて下さい。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://bukko3.blog33.fc2.com/tb.php/918-5dd4c23e