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【日記】超会議お堅いレポ「これからの企業の経営姿勢」 

 超会議側で開催されていた「スタンプラリー」をやるために訪れた、ニコニコ動画の歴史と将来をつづるコーナーで紹介されていた、「ニコニコ動画対応」のテレビ。従来のテレビと同じ感覚でニコニコ動画が見られるこの装置を見て、衝撃を受けた。
 ニコニコ動画をはじめとしたネットメディアが、「エンターテイメント・メディア」としての役割を、テレビから本気で奪い取ろうとしているように見えたからだ。
 これを題材に、これまで、そしてこれからのエンターテイメント・メディアを考えていたら、いつのまにか企業の経営姿勢の話になってしまった。



 インターネットが登場する前は、広く発信をするためには新聞、雑誌、テレビといったマスメディアを使うしかなかった。面白い芸を持っていても、音楽の才能があっても、世に出るにはマスメディアの流れに乗る必要があったし、結果として、黙っててもエンターテイメントの才能のある人間が集まっていた。
 インターネットが普及した当初は、これらのマスメディア、特にテレビは、右肩下がりではあったが、その内容の質の高さで人々の耳目を集めていた。テレビを見ながらネットゲームのチャットで番組の話をする、なんてこともよくあった。2001年ごろの話である。
 その右肩下がりに危機感を覚えたテレビが、不況も手伝って迷走を始める。韓流やAKB、ひな壇芸人のゴリ押し。制作費の割に華やかに見える、同じ内容を安く上げられる、という典型的なコストカット策だったのだろうが、テレビをつけるといつも同じ顔が映る、同じような階段によくわからない人間が座り、ただガヤガヤと騒ぐだけの画に、視聴者はすぐに飽きた。中身がないからだ。
 先が見えない不況下のリストラで、企業の経営層に染み付いたのが「コスト=悪」という感覚。口では「同質のサービスをさらに安く」なんて言ってるが、もちろんそれにも限界がある。結果「このぐらいなら似たようなもんだよね!」という気分で、質を犠牲にしていく。結局「安かろう悪かろう」なのだが、それに経営層は気づかない。中身がどれだけよくても「割高」の一言で切られる。たまにそういう企画を通してもすでに多くの人々が離れている中で数字は上がらず「それみたことか」と言われる。
 こうしてマスメディアのエンターテイメントの質が落ちていく中、インターネットは玉石混交ながらも、検索能力を強化していく。膨大な動画の中に転がっている「マスメディアより(自分にとって)面白い動画」が見つけやすくなった。マスメディアのエンターテイメントの質が落ち、ハードルが下がると、さらに「ネットのほうが面白い」という人が増えている。
 この状態で、テレビモニターで、マスメディア放送と同じ感覚で動画サイトが見られるようになったら。いちいちパソコンを立ち上げなくても、チャンネルを変える気分で動画サイトが見られるようになったら、マスメディアは多くの客を動画サイトに取られてしまうことだろう。

 マスメディアの強みは、資金力に裏打ちされた高級な装置と質の高い放送だ。「投稿!特ホウ王国」や「世界まる見え!テレビ特捜部」で、素人動画に驚くほどレベルの高いものがあることはよくわかっていたはず。あのレベルをコンスタントに放送できなければ、既存のマスメディアは負ける。
 しかし経営層に、それがわかっている様子は見当たらない。正確には「認めたがらない」というべきか。いまさら「多少金かかって、利益が薄くなってもいいから、放送で人々を楽しませるんだ!」とぶちあげることはできない。数字は思ったように上がらず、利益が出ず、結果「配当と時価の上下しか考えていない株主」に叩かれるからだ。
「ウチの本業はこれ、だから利益が出なくてもやるんだ!」
 こう言い切れる大企業は少ない。利益しか求めていない株主が総会で幅をきかせている間は、そういう熱意のある経営層がトップに承認されることはない。評判が悪くて売り上げが減ってても、利益率が上がってればそれでいい、そんなのばっかりだ。
 株式制度というのは、そもそもの初めは、お金しか出せない人が、共同出資で自分のしたいことを実現する、利益分配はそのおまけみたいなものだったはずだ。それがいつの間にか「利益分配が株式の存在意義」となってしまい、企業の本分なんてどうでもよくなってしまった。利益が上がっていれば、ゴミを作ってようと何でもよくなった。
 残念ながらそれが株式会社というもので、「株主にも企業活動に対する理解とモラルの向上を求める!」なんて言ってもしかたないことだろう。企業が儲かるようになれば、どうしたって守銭奴が溜め込んだ金で大人買いしてのさばるんだから。
 そうなると、会社側の人間ががんばるしかない。誰を選んでも「利益落としてでもいい製品を!」と考える人しかいないなら、銭ゲバどもは去っていくだろう。結果として時価総額が低く抑えられても、最後に生き残るのはそういう「本分」をわきまえた企業だ。金勘定しかしなくなったスクウェア・エニックスの落ちぶれ方を見ても、わかるだろう。

 マスメディアに限らず、経営層には、真摯で堅実な経営をがんばってもらいたい。
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 超会議側で開催されていた「スタンプラリー」をやるために訪れた、ニコニコ動画の歴史と将来をつづるコーナーで紹介されていた、「ニコニコ動画対応」のテレビ。従来のテ
  • [2012/05/13 05:16]
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