【日記】ミクの日大感謝祭レポ1:お堅い感想 

 さる3月8日~9日、東京ドームシティホールで開催された「ミクの日大感謝祭」。
 楽しかったことの感想を書くと日本語ではなくなってしまうので、まずは理屈じみたお堅い話から書こうと思う。
 理屈とかどうでもいい、楽しかったんだからそれでいいじゃねーか!って人はこの記事は読まないほうがいいです。現場と自分自身の興奮も交えた感想は「レポ2」から書きますので。
 セットリストとか構成とかに理屈と解釈をつけないと釈然としない系の人向けの記事になりますw
 なお、この記事の内容はあくまで個人的な感想です。というかむしろこれからこういうのが好きな人たちの間で議論になっていくお話だと思います。




 今回MAGES.(旧5pb)主催の「ミクパ」とSEGA主催の「感謝祭」の2軸でとらえる論調が2chを中心に多い。しかし忘れてはいけないのは、この2公演は競っているわけではなく、同じ「ミクの日大感謝祭」を構成している演目である。相互に補完し合うことで「2012年のボーカロイド・ライブ」を表現した、と考えると、セットリストや演出にも相応の理由が見出せる。

 「ミクパ」と「感謝祭」については、観客によりいろいろな切り口から特徴が切り取られ、比較されて述べられているが、お互いに補完しあうところが多い。「演出」と「演奏」であったり、既存曲と新曲であったり、ミクの出演の割合の大小であったり。すなわちこの2演目は、それぞれの特徴を極端に強め、それぞれ「どこまでやれるか」を提示したもの、と考えることができる。
 「ミクパ」でもっとも特徴的と考えられるのが、「恋色病棟」でのバルーンと「こっち向いて Baby」での花火。特にバルーンは引きからの見た目はすばらしいが、アリーナの観客やカメラの映像を遮ったり、舞台へ飛んでいってしまうという恐ろしいリスクを抱えた演出で、実際に舞台に上がっていったことからあまりいい評価はされていないようだ。
 しかし全体として「演出としての最先端」を目指したもの、として「ミクパ」は捉えられるアクトとなった。セットリストが事実上の札幌・シンガポールの再演であったのも、「演出面での強化」という面に注力した結果である、と考えることができる。

 一方で「感謝祭」は最初から「Tell your world」「ゆめゆめ」と新曲を配し、その演奏や編曲のうまさで旧来のファンをぎゅっと引き付ける一方、落ち着いた演出とゆったりした曲回し、ほとんどの曲にミクが登場し、レン、ルカ、MEIKOは1曲にとどまった。まとまりを重視した安定感のあるアクトと新曲が出たこと、またバンドの「The 39's」の演奏が秀逸であることから、こちらへの評価が高く、実際感動はこちらのほうが上だった。
 しかしながら「面白かった」のは断然「ミクパ」である、という感想を持った。ハイスピードのセットリストとド派手な演出で、ヘロヘロになるまで大騒ぎさせてもらえた。「ミクパ」のMKP39の演奏は荒く、音割れもひどかった。曲目のつなぎもハイスピードで、体力の衰えたオッサンは肩で息をしながらついていくことになった。しかし、あのアクトから受ける圧倒的なパワー、舞台から伝わる衝撃は、「感謝祭」にはなかった。良くも悪くも感謝祭は「まとまって」いた。

 このように「熱量」と「感動」の2つの側面で全力を出し切ることで、全体として現状での「最高のボカロライブ」を目指した、と考えられる。
 そしてそのうち片方のライブは今回が「最終回」となる――これはこの2つの頂点を来年は「統合」する、ということを示す暗示となる。

 ここまで考えると、この2演目にはもうひとつの点が見えてくる。
 すなわち「ミクパ」は「感謝祭」の前座、言い換えると「大感謝祭」の導入部分として構成されていたのではないか、ということだ。

 「ミクパ」はフィナーレを飾る「感謝祭」に向けて、連日訪れる熱心なファンや、初日を見に来た人の気持ちをあたためる使命を帯びていた、と考えられる。今回たまたまチケットが当たり、初めてボカロのライブを見に来たという人に、「2日目もLVやニコ生で見てみようかな」という気持ちになってもらう必要がある。
 そこで「ミクパ」は持ち前の熱量で、熱いアクトを観客にぶつけた。セットリストには不満が出たが、パワーアップした演出はおおむね好評だった。「ミクパ」がここまでやったなら、感謝祭はさらにすごいに違いない、と期待を高めるファンも多かっただろうし、何よりも「ボカロのライブって楽しい!」という感覚を観客に与えることができたのではないだろうか。
 「ミクパ」は前座として、またはじめて見る人への導入、予習として観客を暖め、「感謝祭」に引き継いだ。それを「感謝祭」は「Tell your world」という新曲で受け止めた。

 このように、この2つの演目は、これまでのいきさつから比較されることを考慮に置きながら、お互いの特徴を生かした曲目、演出、内容の配置を行い、「ミクの日大感謝祭」というイベント全体を盛り上げようとしたのではないだろうか。
 「ミクパ」は学習し、進化する。これは去年の東京ミクパから見てきた人にはよくわかっていることだろう。「ミクパ」がその持ち前の体力を生かしながら、「感謝祭」を手本としてまとまりと演奏技術に磨きをかけ、進化していったら…面白いことになるんじゃないだろうか。
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 さる3月8日~9日、東京ドームシティホールで開催された「ミクの日大感謝祭」。 楽しかったことの感想を書くと日本語ではなくなってしまうので、まずは理屈じみたお堅
  • [2012/05/13 13:44]
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