欧米人の目に映る「捕鯨」 

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 トラックバック先のBlueyさんの記事およびコメントを参照していただきたいが、欧米人の鯨肉に対するイメージは相当のものらしく。Blueyさんによると、「食用として飼育されているものではないものを食うのはおかしい」というイメージらしい。

 Blueyさんの日記のコメントにも記したが、ヒンドゥー教の文化にとっては牛は神聖な動物で食うものではない。そのことで、たまに欧米企業が牛肉製品でインドの人に怒られたりしている。
 たとえば2005年6月19日のexciteニュース「豪会社が牛肉入り「ガンジー・カレー」製造 インドで波紋」。

マハトマ・ガンジーの家族がインド政府と協力して、“ハンディ・ガンジー(Handi Ghandi)”という名前で「おいしいカレー……心配無用」とコピーのついたカレーを製造販売するオーストラリアの持ち帰り食品製造会社に対して、ベジタリアンで平和主義のガンジーの名前を商品に使わないように求めている。

ウェブサイトwww.handighandi.comによれば、この会社では肉と野菜を使ったカレーを販売している。肉には、ヒンドゥー教で神聖であるとして食用が禁じられている牛肉も使用されている。

マハトマ・ガンジー基金の理事長で曾孫のトゥシャール・ガンジーは、「非常に不快だ。彼のイメージを牛肉カレーを売るために使用するなんて、マハトマ・ガンジーの信条に全く反している」と訴える。
(以下略)


 ヒンドゥー教徒にとって、神聖な牛を「食用の家畜」として飼育しているということは文化的にありえないわけで、それを食っている欧米人を見る目は、欧米人が鯨を食べる日本人を見る目よりずっと厳しいだろう。またペットとしてのウサギに思い入れのある日本人なら、ウサギ肉を食べる欧米人を同じ目で見ていることだろう。
 では鯨同様牛も食べるのやめましょうか、羊肉あるし、魚肉だってあるし…というのが暴論だということは明らか。牛肉の文化も牛肉を禁じる文化も同等に尊重されるべきだ。
 なら、鯨も同じ扱いでいいではないか。廃れつつあるとはいえ鯨を食べる文化も、同様に尊重されるべきではないのか。

 鯨は過去乱獲されて、絶滅の危機に瀕している種もある。これは食文化やイメージの問題ではなく、単に「数が少ない」から保護するべきである。欧米人による報道がこういう姿勢であれば、至極当然な話である。
 しかしながら、一部の小型鯨は漁獲量を脅かすほど増えており、そういう面でも捕鯨をさせてくれと主張している部分もある。それをなかったことにして、単なるイメージだけで他国の文化を一方的に批判するような態度での報道であれば問題だ。鯨の保護を理由に他国の文化をバッシングしているととられてもしかたのない行為ではないだろうか。

 某近隣諸国では犬や猫を食用にしているという。猫好きとしては猫が料理されているのは非常に悲しい。しかし、それも相手の国の文化だ。自分の国に持ち込まれたくないし実践しようとも思わないが、その文化を一方的に「野蛮である」と非難はできない。ヒンドゥー教徒が欧米に牛を食べるなと迫ることができないのと同じように。
 もちろん、鯨を食うことを嫌う文化や意識もそれはそれで尊重したいと思う。しかし、その感覚を「国際的に正統である」とし、そうでない文化に反対して根絶やしにしようとするような態度は承服しかねる。
 過去のように鯨が重要なたんぱく源であった時代は終わった。しかし、鯨という食文化をそうした「必要論」で断罪するのは、「牛がなくても羊を食べればいいじゃない」という某マリー氏のような暴論と同じだろう。

 ちなみに鯨…俺はあの脂身の乗ったベーコンは素直にうまいと思う。

AUTHOR: ひでまる EMAIL: maruchan@yf7.so-net.ne.jp DATE: 06/30/2005 19:26:12 鯨のうまさとは油なのだろうか? 大阪名物ハリハリなべは、油身よりも豚肉のように癖のない肉と水菜を食べるものだったようです。
 年寄りなので、小学校の給食では、角切りの鯨の大和煮やたつたあげを食べて、自宅のみそ汁にも、なすと鯨の脂身なんて食べて育った世代です。
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