【コラム】二次元って意外と思い通りにならんのですよ? 

最近見つけた、なかなかシナリオの凝った面白いエロゲがあるので紹介しよう。

世界中に特殊なウィルスが蔓延、男が極端に生まれなくなり、生まれても育つ前に死んでしまう。男子の人数が女子の1/1000という事態となった結果、貴重な男子を男子校に隔離、教育を施しエリートとした上で女子校に放り込み、そこで子供を生ませて育てることにした…というハーレム学園系エロゲにはよくある設定なのだが…。

1.学校に対して男子が一人だけである
 この学校の女子が子供を生むためには相手はこの男子に限定される。
2.子作りをするためにはこの男子は相手の女子と相思相愛にならねばならない
 男子は女子に気に入られなければならないし、男子も女子を気に入らねばならない。
 そうでないと健康な男子が生まれず育たない。
3.子作りのパートナーを見つけられるのはこの学校にいる間だけである(と思われる)
 男子とパートナーになれず卒業すると、相手を見つけられなかった「不良女子」化する。

とまぁここまで読むと「男の妄想ここに極まる」と言われるかもしれないが、学園側・男子側から冷静に考えるとなかなかシビアである。

この学校を男子と恋人同士になれずに卒業すると「子供をなせなかった」女子として低く見られるらしい。ひどい話なのだが「生めよ育てよ」政策の世界の場合(昔の日本も含めて)ありがちな話である。
なら男子を部屋に監禁して順に種付けしてきゃいいかというとそうではなく、子をなす男子と女子は相思相愛になる必要がある。逆に言うと男子には「女子に気にいられる義務」が発生する。それもできれば学校全員、1000人近くいる女子全員に対して、である。
当然性格も千差万別で、素直でかわいい女子からやたらお高く止まってるだけの奴まで。さらにヘタに仲良くしてると周囲の女が仲良くしてる女子をいじめはじめるという陰湿ネタまでついてくる。男子に拒否権は無い。全ての女子に気にいられ、自分もその女子を気に入らなくてはいけない。

そのためにどうするかと言うと、「男子部」という部活に入らされ、雑用係として学校中で女子の手伝いをさせられる。主人公は「奴隷だろ!」と反発するのだが、女子に存在をアピールし気に入ってもらう貴重な手段の一つである。
この過程で女子に気に入られなくてはならない、ということは、顔はともかく頭も体力も技術もそれなりになくてはならない。それを「男子校」で鍛えるんだろうが、小学校にかならず一人いた「勉強も運動も何でもできるイケメン」でなければいけないわけで…大変である。

その中で落ちこぼれて1年遅れで入ってきたのがこの主人公で、あちこちミスをしながらも、男子部をサポートする女子生徒の力もあり仕事が少しずつこなせるようになる。が、生徒会長の女子からは仕事ぶりを厳しく非難される。
それもそのはず、生徒会長は会長として、なるべく多くの生徒たちがカップルになれるよう尽力する一方、自身も一人の生徒としてカップルになれないといけない。しかも自身は最終学年で後が無い。そこに入ってきたのがただでさえ1年遅れの上仕事ぶりもいまひとつときている。これでは自分も含めて何人を路頭に迷わせるか、わかったものではない。代わりのまともな奴連れてきたいからお前は事故死しろ、といきなり言われるわけだが、生徒会長にとっても必死である。
結局男子部をサポートする女子たちの嘆願もあり、学校の男子として残されることになったわけだが、この生徒会長、もはや自分がその対象になることはあきらめてるんではないだろうか。せめてもう少し立派になって、男子部サポートの仕事でこの男子に情を持ってるらしい妹だけでもなんとか…というところだろう。

これ、ゲームだからこそ「大変だねー」ってマウスポチポチして、めんどくさそうな話は「後で読む」ですっ飛ばせるからいいものの、リアルだったらちょっとした地獄である。ひたすら女子の面倒を見、気に入られるように頑張る。どんな相手に対しても。天国でもなんでもない。

さて、二次元ならどれだけでも自由になる、だからオタは逃げてるんだ、と標榜してるみなさん。
男の妄想だけを詰め込んだエロゲでもこれだけ自由にならんのです、というか正直これ男にとって全く幸せな状況じゃない。どれだけ胃に大きな穴開けて過ごさなきゃいけないの。俺なら1年で自殺するか行方をくらまして「いなかったことにする」自信ある。
これでもまだ「思い通りにならないから二次元に逃げてるだけ」って言う?気の合う女の子一人見つけてその子と仲良くしてればいいだけの三次元の方がよっぽど楽ですよ。
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【コラム】キモくて金のないオッサンの「キモい」って何だ 

togetterまとめをベースに、反フェミニストとフェミニスト、というかただの男嫌いがあれこれと記事を書いているが、いちばんまとまってるのはこの記事だろう。
弱者男性をめぐる議論
http://shibacow.hatenablog.com/entry/2015/05/24/202444

最先端のフェミニストの論壇では、すでに「強者の一角を占めた後のことをフェミニストは考えていない」という指摘がされている。つまり男女という性別の枠組みを取っ払っていかなければいけないことが認識されはじめているのだが、男嫌いにとってそんな「公平さ」は必要ない。男をいたぶり、貶め、追い詰めることで自分の気が晴れれば、それでいいのだ。「男女同権を実現するために、弱者である女性に権利を与える」なんていうのは方便に過ぎない。

そんなフェミニストの一人が、お得意の揚げ足取りに興じているので、解説しておこう。

「弱者男性」は何故フェミニズムを敵視するのか――自由競争に参加すらできないことの苦しみ――
http://fuyu.hatenablog.com/entry/2015/05/28/003559

「自由恋愛でお見合い結婚できなくなったキモブサがひがんでるだけ、ひがむ男はキモくて当然。」
と一言で終わる話を、無意味なグラフと共に1ページにも膨らませて書いてるだけの記事なのだが、「ひがんでるからキモい」というのは方便に過ぎない。実態は「顔が流行に沿ってないからキモい」なのだ。

80年代終わりごろの「しょうゆ顔ブーム」を覚えているだろうか。あの頃、女ははっきり言っていた。
「ソース顔は暑苦しくて気持ち悪い。」
顔立ちが整っていようが体型が美しかろうが体力あろうがどれだけ女に貢献してようが関係ない。「彫りが深い」というだけで「キモい」扱いされた時期があった。郷ひろみですら一部からキモい扱いされていたのだ。すなわち「キモいオッサン」でないのは、整ったしょうゆ顔の人だけ。それ以外は全員「キモい」。これが「キモい」の正体だ。
なので大半の男は「キモい」扱いである。

その結果として自由恋愛からの結婚ができなくなった。これは言えるかもしれない。女が整ったしょうゆ顔しか相手にしないなら大多数の男は結婚できないだろう。
これを男がひがんでフェミニストを敵視するか、というとそんなことはない。結婚しなくても出世に影響しない世の中になり、独身でも楽しく過ごせる娯楽が増えた。「結婚は義務」という旧態然とした信念で結婚した男が、妻に金と自由を奪われ奴隷化する姿が、「女は強くなった!」と喧伝され、結婚生活への夢が壊され絶望しか感じられなくなった。もはや結婚にこだわるのは、「既婚」「子持ち」というステータスで他人との上下を決めて、下位にある者のいじめに興じる、腐った女社会の構成員だけだ。恋愛だの結婚だのは、男には必須ではなくなった。

フェミニストを敵視する理由は至極単純だ。「キモいキモい」と男をいじめつづけるからだ。女をいじめてくる男が嫌われるように、男をいじめてくる女も嫌われる。
当たり前のことなのだが、フェミニストには理解できない。「男をいじめることは、女が権利を得るために必要不可欠なことだ」と固く信じているからだ。

最近の20代以下の間では、「男いじめ」のフェミニズムは一部の男嫌いを除いて廃れている。女と見るだけで見下したり下品な態度をとる人間は、性差別者として社会から排除される世の中になった。対等な人間として仲良くすれば、男は心強い友達となってくれる。性別を理由に男をいじめている者は協力が得られず、最終的に孤立する。これを見て「現実的」と標榜する女たちは一気に態度を変えた。男を叩くよりも、男と協力したほうがよほど強くなれる、ということに気づいたのだ。
一方、小学生の頃から四半世紀以上男を叩き続けてきたオバサンたちが簡単に意見を撤回できるか、というとそれは無理な話だ。「男に協力する女」を反乱分子としていじめてきたのは自分たちだ。ここで手のひらを返せば、自分がいじめられる。そうして男を叩き続けるオバサンたちは、「男と協力する」ことを選んで幸せな家庭を築いた女たちからも、男叩きが無意味だと気づいた若い女たちからも見放され、力を失っていく。自分のせいにするわけにはいかないから、男社会のせいにする。男を叩いて気分を晴らす。ますます孤立し権力を失っていく。この悪循環である。

あと20年もしたら、この手のフェミニストの議論は老人のたわごとになるだろうけどね。