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【レポ】超歌舞伎『積思花顔競』感想1:総評 

書きたいことがあまりにもありすぎるので、まずは総評から。

今回の超歌舞伎は、テーマにもあるように「愛に似た恩返し」。トークショーで獅童さん自ら何度も語ってくださったように、がんと診断され、直後の「超歌舞伎」でこの舞台に出られるのも本当に最後かもしれない、との思いも去来する中、復帰を待つ「数多の人の言の葉」を改めて認識し、気持ちを強くして病と闘った。その恩返し、というのが公演全体のテーマとなっている。
しかし獅童さんの演技は、単に「数多の人の言の葉の力を得て復活する」という超歌舞伎の筋書きに沿い、キャラクターに魂を吹き込むにとどまらなかった。観客席脇から登場した時の笑顔、ラストで復活を告げる声、そして「絶景かな、絶景かな」などの思いのこもったセリフの直前での、思いが強すぎて一瞬言葉に詰まる様子、それらが全て「中村獅童として」の思いを示していたように感じた。真に「絶景」であり、真に「復活した」と思えた、だからこそ「言葉にならなく」なったのだ。あの場で復活したのは「良岑安貞」というキャラだけではない、「中村獅童」が戻ってきた、完全復活したのだ、と宣言しているように見えた。
ニコニコユーザーにとってこれは大変に大きな意味を持つ。超歌舞伎は、歌舞伎役者さんがわざわざ来て下さり、歌舞伎伝統の演出をわかりやすい筋書きで伝えて下さる貴重な場であり、それだけで感謝の念に絶えない。その舞台を獅童さんも大切に思ってくださっていて、既に昨年11月に舞台復帰されているにも関わらず、超歌舞伎を復活宣言の場にふさわしい、まさに「華舞台」と考えていただけている、というのは大変な栄誉だ。

そんな大きな意味の込められた、今回の超歌舞伎。獅童さんの演技はまさに「全身全霊」、それも回を増すごとに磨き上げられていった。所作事での粋な役者、苦しむ安貞、酔った庭師に扮した庭師らしい風情、そして悪役としての迫力。ミクさんとのかけあいの兼ね合いがあるなかで、最も強い表現を模索し、全力で当たっていったのがはっきりとわかる。
國矢さんの超歌舞伎恒例の悪役は豪快でありカッコいい。その一方で所作事では小粋な町人を演じ、その演技の幅の広さを改めて観衆に見せつけた。まさに國矢さんあっての超歌舞伎。
そして今回初めて「しゃべる役」で登場の中村蝶紫さん。髪を振り乱し鬼気迫る乳母の役は「ミクさんを射抜く」という最も嫌われる難しい役だが、親王の乳母としての心意気を大いに示す、素晴らしい演技を見せてくださった。
今回「善人側」の攻撃を演技したアクロバットの「白鷺隊」。身に着けた布を翼に見立てた白鷺の舞は役者たちの演技を引き立て続けた。

演出はいつものようにスタンダードな歌舞伎のおいしいところを揃える。美しい日本舞踊、長唄、ぶっかえり、歌舞伎独特の殺陣や足を上げて「負け」を示すなど、「普段あまり歌舞伎を見たことがない観客にいかに歌舞伎の良さを伝えるか」を意識した構成になっている。なので他の新作に比べてずっと「歌舞伎っぽい歌舞伎」になっているというのが本当に面白い。
今回の新演出は「骨寄せ」と「戸板倒し」。
「骨寄せ」は白骨が持ち上がって人の形をなすもので、今回演出上CGでの表現となっていたが、歌舞伎の舞台ではもちろん小道具の実物でやるらしく、その方がよかったという声もあった。これは舞台で観てみてください、ということになるだろうか。
一方「戸板倒し」は4公演とも本格的に行われた。ふすまを2枚立て、そこに役者を乗せたふすまをもう1枚渡し、タイミングを見て支えてる人が支えを外すと役者ごとドーンと倒れるもの。荒事の表現の一つ、ということ以上に情報が得られなかったが、さしずめ「キャラが乗ってる建物や岩場が爆破されるのをジャンプで避ける」ような表現だろうか。この歌舞伎の発想と表現の自由度には、本当に感服させられる。
それにしても舞台の上で、2mぐらいの高さから役者さんが、それも獅童さんがふすまと一緒になって落ちるのである。初演では仕掛けが見えると同時にどよめきが起こり、その後の公演では全員が固唾をのんで見守り、成功後は拍手喝采の嵐である。それだけの緊張感と迫力のある大技だ。

デジタル面では獅童さんがボード上に登場したり、「神輿のミクさん」が目玉技術として開催前のトークショーで宣伝されていたりもしたが、一番はやはりミクさんの舞踊の美しさだと思う。
四角くもギザギザでもないきれいな指先がしなやかに動く。振袖の布は実物の布のような質感と重量を持って翻る。「踊るキャラのCGとして美しい」から「舞踊そのものとして美しい」という段階にまた一歩近づいたのではないだろうか。地味ながら着実に毎回進歩するCGによる舞踊表現。今後がさらに楽しみである。

今回の超歌舞伎は「デジタルとアナログの融合」を基礎とし、「人の思い」をこれでもかと詰め込んだ舞台となった。
来年、ここからどう広がっていくのか。非常に楽しみである。
…というか、もちろんやっていただけますよね、電話屋さん、動画屋さん、松竹屋さん!

さて、続く記事ではもっと取っ散らかった感想書きますよ。
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【レポ】割とまじめな「マジカルミライ2017」感想:ライブ編 

幕張メッセで行われた「マジカルミライ2017」のライブ。
内容としては申し分のない出来だったが、1点大きな不満が残り、これによって今年のライブは最悪の思い出となり、今後のライブへの不参加、千秋楽に参加したミクファンとの交流断絶を考えざるを得なくなった。
そう、「涙を流すミクさん」の演出、あれを中継のない千秋楽で行ったことだ。
これも踏まえて、最悪の記憶となった今回のライブの感想を述べていきたい。
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【レビュー】ミライトアルマチ詩恩(keisei)【不定期】  

超ボーマス37(2017/4/29-30)のkeiseiさんの新譜。
マジカルミライ2017では「Syngurarity」がユーザー投稿曲として採用された。


ミクさんが最も得意とする可愛らしいテクノポップの集まったアルバム。全7曲、1曲インスト。
音色としてはキラキラしているがくどすぎないのは、安定した低音と聴き取りやすい調声によるものか。
「ミクさんの声の特長を生かした、ボカロっぽい曲が聴きたい」
と尋ねられた時に推したいアルバム。

検索用タグ:
初音ミク、テクノポップ

【レビュー】サイカイコンプレッサー2(YM)【不定期】  

超ボーマスで「新譜購入の特典」として入手したデモCD。

デモと言っても中身はしっかりと作られ、疾走感のあるGUMIのロックが3曲。
一方で随所に新たな要素を感じる、デモCDらしさも備える。
こちらも調声がよく歌詞が聞き取りやすいので、
ボカロを知らないロック好きに、高速道路を疾走する車の中で聴かせてみたい。

検索用タグ:
ロック、GUMI

【レビュー】ケイオスアソートメント(YM)【不定期】  

久々の不定期CD紹介。
超ボーマス37(2017/4/29,30)で入手。

疾走感のあるGUMIロックが揃ったアルバム。こういうの大好き。
GUMIの声が滑らかに聞こえるのはバージョンが違うからか。
歌詞も比較的聞き取りやすく声の音程もさほど高くはないので、ボカロ聴きはじめの人にもお勧め。
スピード感のあるロックが好きな方、勢いつけたい方はぜひ。

こちらのBOOTHでDL版が購入できます。
https://ym-yoshiya.booth.pm/items/415269

検索用タグ:
ロック、GUMI

【レビュー】Letter of OZ(コンピレーション)【不定期】 

超ボーマス37(2017/4/29,30)で入手。

ロック、ポップス、ワルツ、バラードとバラエティに富んだ曲を楽しめるコンピレーションアルバム。いずれの曲も調声もよく聴きやすい。
3曲目「春のまほう」は初音ミクSweetを使用した曲としては、甘く幼い声質を生かしたかわいらしい曲となっている。
ボカロ曲を聴きはじめた人が曲のバラエティの豊富さを楽しむ他、ある程度聴いてきた人にも初音ミクSweetのかわいらしさ、ボカロPごとの調声の違いを改めて感じられるアルバムとなっている。

検索用タグ:
ポップス、初音ミク、初音ミクSweet、GUMI

【レビュー】LIFETIME(KEI)【不定期】 

超ボーマス37(2017/4/29,30)で入手。ロック9曲、バラード1曲。

絵師じゃないKEIさんらしいポップなロックのアルバム。歌詞が大変聴き取りやすく曲調もポップなため、心地よく聴ける。ポップスロック好きのボカロファンはもちろん、J-POPS好きでボカロ曲をほとんど聴いてこなかった人に聴かせるにもお勧め。
使用ボカロは初音ミク、IAの他、珍しいfukaseが使用されている。特に5曲目「エキストライフ」はfukaseの声を使うならこれ!と思わせるロック。

検索用タグ:
ロック、ポップス、初音ミク、IA、fukase

【レビュー】redress V(FAULHEIT(ORYO,おはぎ))【不定期】 

超ボーマス37(2017/4/29,30)で入手。ロック7曲、インスト1曲。

ORYOさんらしい重低音の効いたハードロックを、声にパワーのあるインタネ組ボカロ、GUMIとがくぽがしっかりと歌い上げる。ノリのいい曲からしっかりと重みのある曲まであり、重低音ロック好きにはぜひお勧めしたい。歌声も聴き取りやすいので、ロック好きであまりボカロに触れてない人にもお勧め。
ニコニコ超パーティーで使用された「少女と黒猫はハロウィンの夜に」収録。

検索用タグ:
ハードロック、GUMI、神威がくぽ

【レビュー】ナミダノキオク(ハヤブサ)【不定期】 

超ボーマス37(2017/4/29,30)で入手。ロック8曲、バラード1曲、インスト3曲。使用ボーカロイドは初音ミク。

聴きやすくかわいらしいミクさんの声の特長をよく残した、疾走感のある爽やかな旋律のロックを中心としたアルバム。とても聞きやすいため、ボカロ曲を聴き慣れてないない人にもお勧めできる1枚。
これから夏に向けて、ドライブやサイクリング、ジョギングと相性がよさそう。

検索用タグ:
ロック、初音ミク

【レビュー】リーズンエッグ(タカハシヨウ(家の裏でマンボウが死んでるP))【不定期】 

超ボーマス37(2017/4/29,30)にて入手
家の裏でマンボウが死んでるPことタカハシヨウさんによる、同人としては結構久々?かもしれないアルバム。ロック系7曲とバラード系2曲。使用VOCALOIDは初音ミク、GUMI。

元々どこか一癖あるのがタカハシヨウさんの曲だが、このアルバムに関してはその方向性にさらに鋭くなっていて、バック、旋律、もしくはその両方がすんなりと流れてはくれない。ロックでありながら前衛的要素をよく含んだ作品、と感じた。
なのでアルバムとしては、ボカロ曲をある程度聴いてきた人向きかもしれない。同じロックでもひとひねりが欲しい方に。

検索用タグ:
ロック、バラード、初音ミク、GUMI
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